2023.2.17山口太輔監督退任のご挨拶
退任のご挨拶
山口太輔監督(現役時:内野手)
77年5月31日生
時習館高−慶應義塾大【選】
2022年シーズンをもちまして東京ガス硬式野球部の監督を退任することになりました。
監督として5シーズン大変お世話になった方々に感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
今、振り返ると私にとっての監督経験はジェットコースターに乗っているような感じであっという間でした。
1年目の2018年、都市対抗東京都2次予選は第3代表で何とか突破できましたが、本大会は1回戦で敗退。2019年、2020年は2年連続で都市対抗予選敗退となり、どん底を味わいました。
負けた責任は、全て監督である私にあり、選手たちの力を引き上げることも、持っている力を出すこともできませんでした。当時のスタッフ、選手たちには申し訳ない気持ちで一杯です。
「都市対抗優勝、日本一」の目標だけはぶれずに臨んだ2021年。東京オリンピック、パラリンピックにより日程が変則(都市対抗が冬開催)になったことが結果的には運が良かったと思います。関わってくださった皆さまのご協力により何とか間に合いました。
夏に行われた日本選手権関東予選では初戦で大敗。監督としての自分の甘さをやっと認識し、「覚悟」が決まりました。スタッフ、選手たちには厳しい要求をしたかもしれません。
都市対抗優勝、日本一になるチームとは?そのために必要な選手とは?そのために必要な日々のプロセスとは?具体的に何が必要なのかをチーム全員で一緒に考えて行動しました。2021年の冬、創部94年目の都市対抗初優勝。昨年の2022年は都市対抗連覇には届きませんでしたが、決勝の5回終了まで勝っていて、あと一歩まで行ったということで1.95連覇でしょうか、笑。
2年間で優勝の喜びだけではなく、決勝で負けたチームだけが味わえる準優勝の独特の何とも言えない悔しさを経験することができました。
このような経験ができたのは社会人野球や東京ガス硬式野球部をつくり、今までつないでくれた先人の方々のおかげだと思います。勝つだけではなく価値のあるプレーをして、みてくれる方々にワクワクドキドキ、またハラハラする試合をして勇気や感動をお届けしたいと思って戦ってきました。微力ではありますが社会人野球の魅力を発信し、後輩たちにつなげられていれば幸いです。
東京ガス硬式野球部は、まだまだ伸びしろのあるチームだと思います。
新体制のもと常勝チームになることは勿論のこと、更に魅力的な組織になり、未来の社会人野球選手から「つないでくれてありがとう!」と感謝されるような活動をしてくれると信じています。私も陰ながら応援したいと思います。
本当にありがとうございました。そして今後とも宜しくお願い致します。